2024.04.26
みなさんこんにちは。履修生のT.Iです。このメディア・リテラシー演習という授業は3限と4限の時間を使って授業を行うのですが、今回の授業では、成蹊学園創立100周年(2012年)を記念して制作された「たしかなあしぶみ なかむらはるじ」という、学園の創立者である中村春二先生の生涯を描いた映画を視聴しました。私は四年生にも関わらず、創立者の教育に対する思いや学園の成り立ちなどを、この日初めて詳しく学ぶことができました。
私はもう学んだ身なので、少々偉そうに聞きますが「桃李不言 下自成蹊(とうり ものいわざれども した おのずからこみちをなす)」とはどういう意味かわかりますか? 正直私がこの映画を見る前の知識としては「蹊(小道)が成るんだろうなぁ。」ぐらいでした。正しい意味としては、「桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこには自然と蹊(こみち)ができる」というもので、「『史記』の作者の司馬遷が「李将軍列伝」において、李の人物を讃えるために引用したことわざ」(「成蹊の名の由来」成蹊学園サイト)です! いい言葉ですね。桃や李は人の例えで、人が徳を積めば勝手に人が寄ってきてそこに小道ができるという意味を持ちます。
余談ですが、私は少林寺拳法部で、この映画の主演俳優の鶴見辰吾さんが少林寺拳法部のOBであるという噂が代々受け継がれているので、いつか事実を突き止めたいと思います。
4限の時間では、みんなが映画で得た知識や事前に中村春二先生についてざっくりと調べて浮かんできた疑問を抱えながら、成蹊学園史料館を訪問しました。成蹊学園史料館は、展示方法などのクオリティが高くて、今まで行かなかったことを後悔しました。史料館の学芸員、保延さんに質問をさせていただき、より知識を深めることで、史料館を出た後の成蹊学園はどこか違うように私の目には映りました。
授業は金曜日なのですが、次の週の月曜日に友人を連れて史料館を訪問し、別に求められてはいないのですが、成蹊学園について解説しながら回りました。
私たちが今期制作するラジオ番組のテーマは「東京・武蔵野・吉祥寺の100年」です。今回の学びから発展させて、テーマにあった番組を製作できるよう考えて行こうと思います。
T.I