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2022年度後期成蹊大学メディア・リテラシー演習記録 第1回 2022/9/23

2022.09.29

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2022年度後期成蹊大学メディア・リテラシー演習記録 第1回 2022/9/23

2022年度の成蹊大学「メディア・リテラシー演習」のラジオ番組制作の授業が始まりました。
メディア・リテラシー実習|現代社会学科|学科・大学院|文学部|成蹊大学 (seikei.ac.jp)

成蹊大学「メディア・リテラシー演習」のラジオ番組制作の授業は、2006年度前期に1回目が実施されました。今回は12回目の授業となります。制作したラジオ番組は2023年1月20日(金)14:00~15:00にむさしのFMでオンエアされる予定です。
今回、履修生は授業のなかでどのようなことを学び、どのようなラジオ番組を制作するのでしょうか。初回の授業を見てみましょう。
本授業は昨年度から対面授業を実施しています。この日も履修生たちが教室に集まりました。まず、履修生たちはコミュニティFMの歴史について学びました。
次に、互いに自己紹介をしあいます。この授業に参加した理由はさまざまなのですが、ラジオに親しみを抱いている履修生がほとんどであることがわかります。ただ、履修生たちの「ラジオ経験」は一人ひとり違っていることも見えてきます。「小学生のころから自動車のなかでラジオを聴いていた」「お店でラジオを耳にする機会があって興味を持った」「父親がラジオを聴いていて親しみを覚えた」「アイドルのラジオ番組を聴いているうちに、制作現場がどんなものかを知りたくなった」「スマートフォンを持っていないとき、深夜ラジオが娯楽だった」「コロナ禍で作業をしながらラジオを聴く機会が増えた」「子どものころ眠るときにラジオを聴いていた」など。履修生たちの「ラジオに出会う出会い方」はさまざまで、ラジオがわたしたちの暮らしのさまざまな場面に浸透していることが見てとれます。
他にも、「成蹊大学に入学する前からこの授業に興味を持っていた」「この授業があるから成蹊大学に入学した」と言っていた履修生たちもいました。うれしいことです!
それから、前回の2021年度の「メディア・リテラシー演習」で制作されたラジオ番組を2本聴きました。
成蹊大学メディア・リテラシー演習 – むさしのFM (musashino-fm.co.jp)
1本目は「あなたの居場所はどこですか?」、2本目は生放送の「動いてみれば、変えられる!」です。ラジオ番組を聴いた後、2~3人でコメントを出しあって、その後、出しあったコメントを全員の前で発表しました。「どこからどこまで台本で、どこからどこまでアドリブなのか?」「あいづちを打ちつつ、コメントもしているのでとても聴きやすかった。すぐにコメントをするためには、事前にインタビューの相手について調べること、覚えることが不可欠の作業だと思った」「ラジオ番組の導入で自分のことを語って、結末でも自分のことを語っていたので、同じ大学生として興味を持って聴くことができた」など。その後、むさしのFMの久保田さんが台本の作り方、あいづちの打ち方、コメントの仕方、番組の構成の仕方などを教えてくださいました。履修生たちは大きくうなずきながら聞いていました。

(記事写真:前回制作されたラジオ番組について熱心に議論する履修生)

その後、今回のラジオ番組制作の統一テーマについて学びました。今回のテーマは「大履修生活とジェンダー」です。本授業を担当しているわたしは履修生一人ひとりが「男らしさ」「女らしさ」というジェンダーに縛られることなく自分らしく生きてほしい、それがまわりにも認められるようになってほしいと考えています。履修生たちはこれからどのような人間にもなれるのです。その可能性をつぶしてほしくないし、つぶされてほしくないと思っています。また誰もが性差別の加害者にも被害者にもなってほしくないと考えています。社会が作り出している「男らしさ」「女らしさ」というジェンダーについて考えることで、誰もが自分らしく生きるためにはどうしたらいいのか、自分も他人も大切にするためにはどうしたらいいのかを見つけていってほしいと願っています。

最後に、宿題として次回までにラジオ番組を聴いて感想を書いてくることになりました。
この日の授業においても、履修生たちはラジオとはどのようなメディアなのかについて考えはじめていることがわかります。今後、この授業をとおして履修生たちはラジオ番組制作について学ぶとともに、ラジオとはどのようなメディアなのかを学んでいくことになるでしょう。たとえば、ラジオという表現手段のすぐれているところ、工夫が必要なところは何なのかを学んでいくことになります。ラジオは音のみで表現する表現手段であるため、それが想像力をかきたてるものにもなりうるし、絵・写真・映像であればすぐに伝わることが伝わらないため、工夫が必要なものにもなりうるのです。

今後は履修生自身が本授業で経験したことを報告します。どうぞお楽しみに。

「木犀の香る教室ここから生まれるラジオを想像する日」(演習担当 文学部 現代社会学科教授 今田絵里香)